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2014年3月31日 UP DATE

ギニアでエボラ出血熱が発生しています


エボラ出血熱は、エボラウイルスによって起こる病気で、死に至ることが多い病気です。ウイルスに感染した人の血液や体液からうつるほか、ウイルスに汚染されたものやウイルスに感染した動物に触れることでうつります。発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、のどの痛みなどの症状が出た後、下痢や嘔吐、胃の痛みなどの症状が起こります。皮膚の発疹、目の充血、からだのさまざまな部位からの出血が起こることもあります。ワクチンや特別な治療方法はありません。

3月27日付けで世界保健機関(WHO)から公表された情報によりますと、ギニアの保健省は、ギニアの首都コナクリでエボラ出血熱の確定患者が4人発生したとWHOに報告しました。さらに、確定診断されていない5人目の疑い患者が死亡しました。感染源と感染経路を特定し、コナクリに到着する前の旅行歴を記録し、接触者の調査を行う目的で感染性のある期間を決定するため、集中的な患者調査が行われています。緊急対応チームは、これらの調査を行い、エボラ出血熱が更に伝播するリスクを下げるために医療従事者や患者が発生した地域の住民にエボラ出血熱について啓発しています。

ギニアで進行中のエボラ出血熱の集団発生で、確定患者と疑い患者は103人となり、このうち66人が死亡しました。新たに15人の疑い患者が報告され、コナクリの5人の患者のほか、ンゼレコレ州のゲケドゥ(Guekedou)県で8人、マサンタ(Macenta)県で2人報告されました。致死率は64%です。全年齢層で患者が発生していますが、患者のほとんどは、15歳から59歳の年齢層です。4人の医療従事者が死亡しました。状況は急速に進展しているため、患者数と死亡者数は暫定数であり、サーベイランスや検査の強化によって変動すると予想されます。

集団発生の始まりから、患者のほとんどは、ギニア南東部にあるンゼレコレ州のゲケドゥ県、マサンタ県、ファラナ州のキシドゥーグー(Kissidougou)県の3県で報告されました。これらの地域では、接触者の追跡調査と経過観察が行われています。

これまでに15検体がPCR(ポリメラーゼ連鎖反応)法でエボラウイルス陽性となりました。検査は、フランスのリヨンにあるパスツール研究所、セネガルのダカールにあるパスツール研究所、ドイツのハンブルクにあるベルンハルト・ノホト熱帯医学研究所を含む協力施設で行われました。検査ではザイール型のウイルスによる集団発生であることが示されました。

検査に参加している施設の検査結果を統合しており、新たな検体の検査が始まっているため、確定患者数は変動すると予想されます。

WHOは、ギニアと国境を接する国に対して集団発生に警戒し、特に陸の国境沿いでは、ウイルス性出血熱に合致した疾患のサーベイランスを強化するよう求めました。シエラレオネとリベリアは、発症前にギニアへの渡航歴があるエボラ出血熱の疑い患者と死亡者をWHOに報告しました。WHOは、これまでに、ギニアに渡航歴のないウイルス性出血熱の報告は両国から受けていません。3か国とWHOは、毎日情報共有を行っています。リベリアでは、ゲケドゥ県に渡航歴のある8人の疑い患者が報告され、このうち6人が死亡しました。シエラレオネでは6人の疑い患者が報告され、このうち5人が死亡しました。これらの患者の調査が行われています。

保健省、WHO、その他の関係機関は連携して、集団発生の制御と、感染拡大を防止するための対策を継続しています。集団発生への国際的な対応の一部として、WHOとGlobal Outbreak Alert and Response Network (GOARN)は、ギニアを支援するために、集団発生の調整、臨床管理、サーベイランスと疫学、診断、感染予防及び制御、社会的動員、物資調達、医療人類学の分野の専門家を派遣しました。確定患者や疑い患者を発見し、報告し、管理するため、また、感染予防・制御(死体の安全な埋葬を含む)を強化するため、地域保健従事者のトレーニングが優先されている介入です。

危険な新興感染症の病原体を検査するためのネットワーク(Emerging and Dangerous Pathogens Laboratory Network)は、ギニアシエラレオネリベリアで、疑い患者の検査対応能力を確保し、補助的な検査を行うため、国の検査施設と連携しています。

WHOは、この事例に関して、ギニア、リベリア、シエラレオネへの渡航や貿易を制限することを推奨していません。

ギニアに渡航する方は、現地の情報に注意してください。手洗いなどの一般的な衛生対策を行ってください。また、感染した人の血液や体液、それらで汚染された可能性のあるもの、動物に触らないでください。

現地で、発熱などの症状が出た場合には、すぐに医療機関を受診してください。また、帰国時に症状がある場合には検疫官にご相談ください。エボラ出血熱は感染してから発症するまでに3週間かかることもあります。帰国してから症状が出た場合には、医療機関または検疫所にご相談ください。

厚生労働省検疫所 FORTHより




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