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2015年1月14日 UP DATE

ヒトと動物に共通するインフルエンザ感染症の概況


世界保健機関(WHO)の情報によりますと、2015年1月6日付けで公表された鳥インフルエンザ感染症の概要は以下のとおりです。

鳥インフルエンザ(H5N1)ウイルスのヒトへの感染

2003年から2015年1月6日までに、16か国から694例の検査にて確定診断された鳥インフルエンザ(H5N1)感染者が公表されました。このうち、402人が亡くなっています。

2014年12月4日の更新以降に、エジプトから4例の致死症例を含む18例の検査確定患者が新たに報告されました。

2例は2014年11月に発症し、残る患者は12月に発症しました。患者はエジプトの異なる8つの行政区域から報告されています。ギザ行政区域からは確定診断された二人の兄弟と急性呼吸器症候群で死亡した可能性の高い兄弟の母(鳥インフルエンザ[H5N1]の検査を実施していない)による集団感染がありました。患者は全員が病気または死んだ家禽に接していました。

国内の家禽に鳥インフルエンザA(H5N1)ウイルスは流行しており、散発的なヒトへの感染や集団感染は予想外のことではありません。

これは、エジプトで鳥インフルエンザA(H5N1)ウイルスの人への感染が検査確認されたひと月の件数としては最も多いものです。インフルエンザウイルスは時間とともに変化しますが、過去の分離株に比べて、患者や動物から分離されたウイルスに重大な遺伝変化を起こしたという報告はありません。この感染数の増加は、いくつかの要因、即ち、家禽におけるインフルエンザA(H5N1)ウイルス流行の増加、エジプト中流部、上流部でのリスクに対する公衆衛生上の注意喚起の低下、寒さによる家禽に接する機会の増加や環境下での活性時間の延長などの季節要因が重なったとみられています。

鳥インフルエンザA(H5N1)ウイルスに対する全体的な公衆衛生上のリスク評価
鳥インフルエンザウイルスが家禽の間に流行しているときは、散発的なヒトへの感染または小さな集団感染は、感染した家禽やウイルスに汚染された環境、特に家庭で生活する人々には起こりえます。ヒトへの感染が希に起こりますが、インフルエンザA(H5N1)ウイルスは、現在、ヒトとヒトの間で簡単に伝播するものではありません。したがって、地域集団レベルで感染が広がる危険性は低いままです。

H5N1以外の非季節性インフルエンザのヒトへの感染

鳥インフルエンザA(H5N6)ウイルスのヒト感染
中国広東省において58歳の男性がインフルエンザA(H5N6)ウイルスに感染したことが報告されました。鳥インフルエンザA(H5N6)の発生状況(2015年01月05日)

インフルエンザA(H5N6)のヒト感染は、これが2度目です。最初の患者は、患者で2014年4月に中国四川省で発生しました。最初の患者も感染した家禽との接触で感染しました。病原性A(H5N6)鳥インフルエンザウイルスによる家禽への流行が、昨年、中国、ラオス人民民主共和国、ベトナムから国際獣疫事務局(OIE)に報告されています。

鳥インフルエンザA(H5N6)ウイルスに対する公衆衛生上のリスク評価
このヒト感染例は孤立症例のようにみえますが、ウイルスは家禽に広く流行しており、散発的なヒトへの感染または小さな集団感染は予想外のことではありません。さらに詳しい情報が求められており、綿密なモニタリングが行われています。

潜在的な公衆衛生の衝撃を伴う動物での鳥インフルエンザウイルスの流行発生

さまざまなサブタイプのウイルス株が鳥から発見されていますが、鳥類における鳥インフルエンザの集団発生は、年間に予想されるレベルの範囲内です。

一部、鳥インフルエンザA(H7N9)ウイルスの出現によって、非季節性インフルエンザウイルス、ヒトと動物の両方でインフルエンザの調査が強化されています。また、最近、国際獣疫事務局が受けた報告によると、インフルエンザA(H5N8)、(H5N2)、およびA(H5N3)などの様々な他のサブタイプが、ヨーロッパ、北米、アジアの家禽から検出されています。インフルエンザA(H5N8)は、ヒトへの感染の可能性がありますが、これまでに報告はありません。

インフルエンザウイルスが恒常的に変化する特性をもつために、WHOはウイルス学、疫学、臨床的な変化を検出するための調査を続けています。IHR(2005)の下で、非季節性インフルエンザウイルスが持つすべてのヒトへの感染は、WHOに報告されています。国際基準にしたがって、動物やヒトからのインフルエンザウイルスが動物またはヒトのインフルエンザ衛生研究所で特徴を見極められ、報告されることが重要です。

厚生労働省検疫所 FORTHより
 



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