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2013年10月24日 UP DATE

北米でウエストナイル熱の患者が増加


ウエストナイル熱はウエストナイルウイルスによる感染症です。このウイルスは蚊によってうつり、感染した人のおよそ20%に発熱、頭痛、筋肉痛などの症状を起こします。また、1%未満と低い割合ですが、重症の脳炎などを起こすこともあります。50歳以上の人が重症になる可能性が高いとされています。有効なワクチンはなく、流行地域では蚊に刺されないことが非常に重要です。

このウイルスは世界の広い範囲で発生がみられますが、北米だけでなく東ヨーロッパや地中海地域でも、夏から秋にかけて流行がみられるようになっています。

米国疾病予防管理センター(CDC)によりますと、米国では、10月22日時点で46州から1,927人の患者が発生したと報告されています。患者数は、特に、コロラド州(298人)、カリフォルニア州(297人)、ネブラスカ州(171人)、サウスダコタ州(141人)、テキサス州(114人)、ノースダコタ州(111人)、で多く報告されています。患者のうち、髄膜炎や脳炎などの神経侵襲性の患者は938人で、非神経侵襲性の患者は989人でした。患者のうち73人が死亡しました。このほか、献血時のスクリーニングで陽性であった無症候性(発症していない)献血者が357人報告されており、このうち55人(15%)が献血後に発症しました。

また、カナダ公衆衛生庁によりますと、カナダでは、10月5日時点で102人の患者が発生したと報告されています。患者の発生が報告された州は、オンタリオ州(48人)、ケベック州(26人)、アルバータ州(21人)、サスカチュワン州(5人)、マニトバ州(2人)です。患者のうち、髄膜炎や脳炎などの神経侵襲性の患者は33人で、非神経侵襲性の患者は48人でした(21人はどちらに含まれるか不明です)。患者のうち3人は州外への渡航に関連した感染と考えられています。このほか、無症候性(発症していない)感染者(献血時のスクリーニングで陽性であった者等)が3人報告されています。

※患者数は暫定数で、確定患者と疑い患者が含まれます。
<参考> 昨年の北米におけるウエストナイル熱の患者数
米国:患者数5,674人      カナダ:患者数428人

蚊はウエストナイルウイルス以外にも多くの病気を人にうつします。蚊に刺されないように十分にご注意ください。また、死んだ鳥をみつけた場合、素手で処理しないようにしてください。

蚊に刺されないための対策

・可能な限り、しっかりと網戸がとりつけられているか、エアコンが備わっている、または、蚊をしっかりと駆除しているホテルやリゾートに滞在してください。蚊取り線香も有効です。
・長袖のシャツ、ズボンを着て、できるだけ皮膚の露出部を少なくするようにしてください。
・流行地域では屋外にでかける場合や網戸が備わっていない建物にいる場合には、ディート(DEET)などの有効成分が含まれている虫よけ剤を、皮膚の露出部につけてください。使用する場合には、必ず添付文書に記載されている使用法を守ってください。日焼け止めを使う場合は、先に日焼け止めをつけてから、虫よけ剤を使用してください。
・子ども、とくに乳児への虫よけ剤の使用については、小児科医にご相談ください。虫よけ剤が使用できない場合、ベビーカーにぴったりと合う蚊帳でベビーカーをおおってください。

心配な場合には早めの受診を 

・海外で発熱などの症状が出たら、できる限り早く医療機関を受診してください。
・また、ご帰国の際に、発熱や心配な症状のある方は検疫所の担当者にご相談ください。帰国後に発症した場合や、症状が改善しない場合は、お近くの医療機関または検疫所にご相談ください。
・医療機関を受診する時には、医師に、渡航先や渡航期間、渡航先での活動などについて、詳しく伝えてください。

厚生労働省検疫所 FORTHより

 
 



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