企業さまのニーズに合わせたカスタマイズサービス

 

海外、国内で活躍する健康づくりは品川イーストクリニックから!
海外赴任の目的は業種、プロジェクト内容によりさまざまです。長年多くの企業さまと一緒に取り組んできた経験により柔軟でニーズ合わせた対応いたします。

赴任時に必要な健康診断と予防接種をセットで受診可能なため、スケジュール管理の簡素化はもちろん、推奨ワクチン一覧の作成、健康医療に関するご質問、ご担当さまへのワクチンレクチャーなど、人事ご担当者さま向けのサポートも充実しており、負担軽減につながるよう取り組んでいます。一般的なサービス以外にもご相談いただけますのでまずはご連絡ください。

当院では元WHO (世界保健機構) 本部熱帯対策部長や東京大学名誉教授を顧問に迎え、国内だけでなく海外のネットワークの強化に勤め、企業の海外出張・海外赴任の方が求める多様なサービスに対応出来るよう常に心がけております。海外滞在時の医療相談にも万全な体制で対応いたします。

スタッフ紹介

品川イーストクリニックをご利用いただくメリット

海外赴任の目的は業種、プロジェクト内容によりさまざまです。長年多くの企業さまと一緒に取り組んできた経験を活かし、適切なアドバイスをいたします。赴任者さまの健康管理はもちろん、ご担当者さまの業務負担の軽減につながるよう取り組んでいます。ご要望はお気軽にご相談ください。

新型コロナウイルス陰性証明書の発行も行っております。当院ではPCR検査の正確性が担保された日本で最大の検査会社と契約しています(使用機器:ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社/測定機器:cobas® 8800 system/試薬:cobas® SARS-CoV-2)。

品川イーストクリニックはAOKpassの国内初の指定医療機関であり、中国大使館指定検査機関・ハワイ州 指定検査機関・TeCOT(海外渡航者新型コロナウイルス検査センター)登録医療機関でもあります。また、各国大使館・官公庁からも多くご利用いただいております。

PCR検査については、海外渡航目的のほかに、国内出張や団体検査などにも対応しておりますので、ご希望の際はお問い合わせください。

契約企業様のメリット

メリット
01

キャッシュレスサービス
受診者さまは窓口会計なし。 月末にご担当者さまへ受診内容の明細をつけてご請求書を送付しますので、受診者さまの接種履歴としてもご利用いただけます。

メリット
02

協力なバックアップ体制
世界で活躍されている感染症に特化した医師が現地駐在員さまの健康をバックアップします。

メリット
03

予防接種・健康診断・PCR検査の実施(最小来院スケジューリング)
健診と予防接種を同日に実施できます。ワクチンは国産や承認ワクチンはもちろん、輸入ワクチンも常時在庫し豊富に取り揃えております。幅広い選択肢の中からワクチンをお選びいただけるのもトラベルクリニックならではです。 渡航直前にはPCR検査を実施し、お急ぎの場合は当日に陰性証明書の発行も可能です。

メリット
04

小児ワクチン外来及び帯同家族の健康管理
お子さまへのワクチン接種は小児担当医が行います。何を接種してよいかわからない場合もご相談いただけますのご安心ください。また、児童用健診では当日のお子さまの体調を考慮して検査項目を選定できますので、無理のない健診が実現できます。

メリット
05

企業さま専用の推奨ワクチン一覧を作成
プロジェクトや渡航国・赴任形態に応じた推奨ワクチン、海外医療機関情報、感染症情報提供、宿泊先から医療施設までの距離や医療施設のレベルなどを考慮して常備薬や医療用キットのご紹介も行います。

メリット
06

勤務者の健康評価とアドバイス
健康診断の判定、英文結果票作成、健康指導などの健康面でのトータルケアをお手伝いいたします。健診結果で精密検査が必要となった際には併設している内科で診察しますので専門医を効率的に受診できます。

メリット
07

セミナー開催
赴任前のセミナーをご要望に応じて開催します。

品川イーストクリニックが選ばれる理由

企業担当者の皆様へ

海外に社員を派遣している企業は、社員に対して赴任前から赴任後までの健康対策を行う義務があります。

赴任前
  • 過去の健康診断と既往歴から健康上の評価を行います。
  • 持病をお持ちの方の場合は、その疾病に対しての安定状態、合併症の有無をチェックし、現地でも継続してメディカルケアが受けられ、保険でカバーされるかどうかも考慮する必要があります。
  • 現地での感染症(予防接種やマラリア予防薬など)対策と健康指導を行う義務があります。
赴任中
  • 赴任中の健康管理・メンタルへルスケアも重要です。
  • 特に、持病のある社員に対しては、現地での医療機関受診の支援としてメディカルケア環境を確認し、定期的な健康診断の実施が必要です。
  • 赴任中の病気や怪我に備えて受診できる医療機関のリスト、企業の連絡先や健康窓口、日本の家族の連絡先、加入している医療保険の費用、緊急搬送アシスタンス会社などの詳細は明確にしておきましょう。
赴任後
  • 社員が帰国したら、帰国後健康診断を実施しましょう。
  • マラリア流行地に滞在していた場合、マラリアの中には潜伏期間が長く、半年以上経ってから症状が出てくることもありますので、発熱等の症状が出たら注意が必要です。
  • 社内での就業環境、メンタルヘルスへの支援をしましょう。

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海外赴任前準備

1.赴任国の情報の入手

赴任国の気候・風土・衛生環境・医療情報を事前に入手することから始めましょう。途上国の場合は、流行している病気、必要な予防接種、受診できそうな医療機関についても情報確認をしておきます。赴任国から頻繁に近隣国への出張を繰り返す可能性がある場合は、その国の感染病や必要な予防接種も考慮しておくことが大切です
(例:シンガポールに滞在し、フィリピンやマレーシア、タイ、カンボジアなどの発展途上国へ頻繁に出張を繰り返すなど)

2.海外渡航者健康診断の受診

海外に6ヶ月以上滞在して勤務される方は、健康診断の受診が法律で義務付けられています。再検査や精密検査の指示が出ても日本で検査ができるように、早めに健診を受けましょう。帯同家族やお子様も一緒に赴任される場合も健康診断を受けるようにしてください。お子様の場合は、かかりつけの小児科医に年齢に応じた健康診断を受け、滞在中の注意について相談しておくとよいです。当クリニックでは、海外渡航者社員、帯同家族、お子様の健康診断も実施しておりますので、ご相談ください。

3.英文による医療情報文書

持病やアレルギーがある場合は、下記の内容の英文診断書を準備しておきましょう。

  • 疾病名
  • 投薬内容:投薬中の「商品名」「一般名」「療法・用法」
  • 既往歴・アレルギー有無:アレルギーについては薬と食物を分けて記載するとよい
  • その他の治療:食事療法や運動療法を行っている場合は具体的に記入
  • 主治医の名前とサイン

4.予防接種

黄熱病ワクチンの接種が義務付けられている国へ赴任される場合は、検疫所で予防接種を受けます。

黄熱病予防接種要求国については、国別推奨ワクチンサイトでも確認いただけますが、最新情報は各検疫所でご確認ください。
赴任先の衛生状態・最新の感染症の流行情報に合わせて予防接種を受けてください。途上国の場合は、A型肝炎・B型肝炎・破傷風・日本脳炎・狂犬病のほかに腸チフスワクチンや髄膜炎ワクチン・コレラワクチンなどが必要な国もあります。当クリニックには輸入ワクチンを含めたワクチンを常備多数ご用意しております。

5.常備薬や市販薬の準備

海外の市販薬は日本の市販薬に比べて一般的に強いことが知られています。また、途上国ではニセ薬が横行していたり、品質管理が悪かったりすることもありますので、飲みなれた薬を日本から持っていくことをお勧めします。

当クリニックでは市販薬の入ったトラベルキットをご用意しております。特に東南アジアへ行かれる方は、短期出張でも持参をお勧めします。

6.医療機関の受診方法の確認

国によって医療制度が違うため、医療機関を受診する方法も異なってきます。多くの国ではホームドクター制を導入しています。引越しが終わったら、救急車の呼び方とホームドクターの連絡先を自宅の電話機の近くにメモをしておくとよいです。また、緊急時、特に脳梗塞など一刻を争う場合は第一に救急車を呼ぶことを覚えておきましょう。

7.歯の治療

海外での歯科治療費は、日本に比べると高額で海外旅行保険ではほとんどカバーされません。治療方法も日本と異なるため、歯科治療は日本で受けるようにしましょう。特に途上国では衛生管理の問題も考慮する必要があります。

8.緊急時の対応

赴任中の思わぬけがや病気になった際の緊急連絡先と会社の基本対応も確認しておきましょう。

海外赴任中の注意

1.気候に適した生活と感染症予防対策

赴任先の気候に合った生活を心がけましょう。例えば、赴任地が中東の場合は砂漠からの砂による気管支炎が多いため、外出時はマスクをつけたり、熱帯地方では日中の運動や外出は避け、水分補給をよくとり、毎日シャワーを浴びて皮膚を清潔に保つようにします。もちろん、帰宅したら手洗いとうがいをすることは日本においても共通です。

普段の生活の中でも感染症への予防対策を心がけましょう。飲み水・生もの・乳製品を摂取する際への注意や、蚊に刺されない対策などが大切です。赴任中でも、その国で今感染症が流行していないかといった情報にも敏感になり、最新情報の入手方法を知っておきましょう。インフルエンザやSARSのときのように、突然の飛沫感染病の流行時などの対策も必要です。

2.生活習慣病の予防

海外では、運動不足や食生活の変化、外食が多くなるなどの要因により生活習慣病が悪化しやすくなります。海外の食事は高カロリー、高脂質が多いことから食事の量を控えめにし、野菜を多くとるようにしてください。また、適度な運動を定期的に行う習慣を付けましょう。特に、(朝)食後2時間以内に15~20分のストレッチ運動は効果的です。自宅でも定期的な血圧・体重測定を行いましょう。

3.健康診断

赴任中も年に1度は健康診断を受診しましょう。日本に一時帰国した際に受診するか、現地又は近隣の先進国で受診しましょう。

4.メンタルヘルス

赴任中も年に1度は健康診断を受診しましょう。日本に一時帰国した際に受診するか、現地又は近隣の先進国で受診しましょう。

5.医療保険の確認とホームドクター選定

赴任地で病気や怪我をしたときに使用できる医療保険の確認と、その保険が利用できる医療機関も確認しておきましょう。赴任後できるだけ早くホームドクターを決め、緊急で受診できる病院、救急車の制度や料金も確認しておきましょう。
例)中国において、救急車の出動は有料です。諸外国の状況をみても、G7のメンバーであるアメリカ、カナダ、フランスなどでも有料です。出動に際しての基本料金と、それに走行距離に応じて料金が加算されるというスタイルです。渡航前に海外旅行保険に加入して頂くこと、またご自宅ではイザッ!という時に為に備えて、現金とお薬の用意をお勧めします。

勤務地での医療機関受診

言葉や習慣の異なる海外で医療機関を受診するのに不安を感じる方も多いと思います。
特に途上国の場合は、医療を受けたがらない傾向にあるようです。その結果、悪性腫瘍の発見遅れや生活習慣病の悪化による心筋梗塞などを併発するケースも発生しています。病院への受診は個人の責任という考え方は、医療事情の違う海外においては危険であり、海外の医療機関を受診しやすい環境を作ることが大切です。

とは言え、海外では健康診断や予防接種は誰も勧めてくれません。病院に行くと医療保険の手続きも自分で行なう必要があります。従って、自分の健康は自分で管理するという自覚をもつことも大切です。

1.医療システムを理解する

まず始めに知っておくべきことは、日本と海外の医療制度 Medical Service は大きく違いという点です。日本では、病気になったら病院や近くのクリニックに行って受診しますが、海外では、まず家庭医 Family doctorを受診します。

日本の医療システムは海外から見ると特殊です。例えば、海外では救急車は有料です。病院間や医師間に医療費にも差があり、薬は院外処方が一般的で、会計も診療費・検査費用・病院の施設使用料が別々で請求され、かかりつけ医の紹介がないと専門医を簡単に受診できなかったりします。こうした環境や医療制度の違いを赴任前のセミナーなどに取り入れ、不安な要因を減らすことも大切です。

2.ホーム・ドクターを決める

日本では患者さんが病院の専門外来を直接受診することができますが、海外では、最初に家庭医(ホーム・ドクター)に相談する制度になっているのが通常です。

ホーム・ドクター(またはファミリー・ドクター)は、日本でいう「かかりつけのお医者さん」のことで、アメリカではプライマリー・ドクター(Primary doctor)とかプライマリー・フィジシャン(Primary physician)と呼ばれます。「主治医」の意味です。

医療を受ける場合は、まずこのホーム・ドクターに相談します。専門医による診察が必要な場合はホーム・ドクターが紹介し、入院・手術が必要な場合もホーム・ドクターが契約している病院に入院手続きを取ってくれます。医師はクリニックを持ちながら病院のメンバーであることが多く、病院の施設設備を使用して自ら手術や治療を行うこともあります。

自分の加入している保険が適用できるドクターかどうかを保険会社に問合わせると近所の数人の医師を紹介してもらうことが出来ますし、電話帳のイエローページで診療所を選び、保険が適用するかを聞いてもよいでしょう。

医師の選択には、一般の評判や口コミも参考になりますが、通院に便利か、患者の訴えをよく聞いてくれるか、説明は充分かなどを判断のポイントとして、医師の専門を知り、家族構成(妊婦や小児がいる、慢性疾患を持っている等)を考えた上で、会社内や地域の評判など周りの人の情報も参考にして決めるとよいでしょう。

3.クローズド・システム(Closed System)とオープン・システム(Open System)

患者さんが病院に行く場合、日本では外来の担当医が入院の必要があるか否かを判断し、入院することになればその病院で入院します。また、入院中の主治医もその病院の勤務医から決められてしまい、患者さんが自分で主治医を選ぶことはできません。つまり、外部の医師に対して開かれていない(=「クローズ」している)のが日本の医療システムです。

これに対し、海外の多くの医療制度は病院が外部の医師に対して開かれている「オープン・システム」で成り立っています。病気になったらまず自分のホーム・ドクターに相談します。必要な場合はホーム・ドクターが専門医を紹介し、入院・手術が必要な場合もホーム・ドクターが契約している病院に入院手続きを取ってくれます。ホーム・ドクターは毎日、自分のオフィスから病院へ診察に行きます。

そしてこのオープン・システムのため、患者さんはそれぞれの医師、各検査施設、病院、薬局などへ別々に支払いをすることになります(請求書が別々に送られてきます)。

4.医療レベルについて

途上国で医療を受ける際に不安とされる要因の中に、医療レベルがあります。経済状態や衛生状態が悪いと医療レベルも低いのではと思われがちですが、貧富の差が大きい途上国では、欧米へ教育を受けた医師が意外と多くおり、富裕層や外国人向けの医療技術のレベルは低くはありません。

病院に受診する際のポイント

  • 日本人が多く利用している
  • 医師がどこで教育を受けたか
  • 薬は先進国のものを使用しているか
  • 欧米人が利用しているかなどの情報も加味して判断

5.医療保険に加入する

日本では健康保険への加入が義務づけられており、保険料は給与から天引きされるため、医療費の負担は僅かですみますが、海外で医療機関を受診する場合、原則として全額自己負担です。最近では病院と保険会社が契約していると、キャッシュレスで受診できる病院も少なくありませんので、上手に活用するとよいでしょう。

通常は、医療費の負担を軽減するために、医療保険に加入し、定期的に保険料を納めます。海外で医療にかかると健康保険(日本)、現地の保険、旅行保険などで支払われますので、最終的な自己負担額がどのくらいになるのかを知っておくと受診もしやすくなるでしょう。また、後で保険会社に払い戻しを請求する手続きも必要となりますので、医療費の領収書は保管しておきます。

6.健康管理ファイルを作る

赴任前の健康診断の結果をファイルに保管しておくとよいでしょう。海外で検査を受けると、検査結果は患者さんに渡されるのが普通ですので、こういった検査記録を1つのファイルにまとめておくと医師に相談する際に便利です。

7.怪我や急病に備える

怪我や急病の場合でも、まずはホーム・ドクターに連絡するのが原則です。ホーム・ドクターの紹介で病院を受診すると手続きが円滑に行なわれます。電話のそばにホーム・ドクターと救急時の連絡先を書き留めておくとよいでしょう。途上国では公営の救急車を呼ぶと公立病院に運ばれる場合がありますので、お勧めできません。ただし、脳梗塞など一刻を争う緊急の場合は第一に救急車を呼ぶことを覚えておきましょう。

8.連絡先情報

緊急時のために、ご自分の連絡先が相手側にわかるように、英文もしくは現地語で下記の内容が記載されたカードを用意するといいでしょう。

  • 渡航地の日本大使館、領事館
  • 現地在住の友人や日本在住の家族がいる場合は、その住所と電話番号
  • 日本のかかりつけ医、かかっている病院

9.日本から定期的なフォローアップ

治療継続が必要にもかかわらず、赴任後治療を中断するケースはしばしば見受けられます。治療継続が条件の勤務者に対しては、健康管理スタッフから定期的に連絡を入れるようにしましょう。普段の食生活・運動習慣・血圧や体重管理・通院状況・薬の名前・検査結果などを確認し、現地医師からの説明に対して解説してあげると、通院もよりスムーズになるでしょう。

海外赴任帰国後

帰国時の健康診断は派遣中に疾患した疾病の早期発見を目的とします。対象となる疾病には生活習慣病及び感染症も含まれます。
感染症には潜伏期間(感染してから発症するまでの期間)が、数日から1週間以上と長いものもあり、帰国後しばらくしてから具合が悪くなることがあります。特に発展途上国に滞在した後、少なくとも6か月の間は渡航関連の感染症が生じる可能性があることを覚えておきましょう。医療機関にかかる際には、帰国後の診療医療機関にご相談されるとよいです。

海外派遣者への健康診断

1989年の労働安全衛生法改正により、海外へ派遣前後の健康診断が事業者に義務付けられております。この法律で規定されている健康診断の対象者は、海外に6ヶ月以上派遣される労働者で、派遣形態が駐在と出張にかかわらず、事業者は健康診断を実施する必要があります。実施期間は海外派遣前と海外派遣後に1回ずつであり、一時帰国時の健康診断は除くとなっています。尚、6ヶ月以内に雇用時健診や定期健診を行っている場合は、同一の検査項目を省略することができます。

1.健康診断の内容

労働安全衛生法における定期健康診断の項目に加え、医師が必要と判断した場合には追加検査が可能です。一般的には上部消化管検査、腹部超音波検査、感染症に関する抗体検査(B型肝炎やC型肝炎)、血液型検査、便検査(便潜血反応検査や虫卵検査)などを追加検査として行っています。 海外では日本のような医療を受診できない可能性もありますので、できるだけ人間ドックレベルの健康新を受けておくとよいでしょう。 労働安全衛生法では、海外へ勤務する本人のみとしていますが、帯同される大人の家族も同様の健康診断を受けるようにしましょう。 小児の場合は、かかりつけ医に相談しておくとよいです。

「労働安全衛生法第四十五条の二」による海外派遣労働者の健康診断
  • 既往歴及び業務歴の調査
  • 自覚症状及び他覚症状の有無
  • 身長、体重、腹囲、視力、聴力の検査
  • 胸部エックス線検査及び喀痰検査
  • 血圧検査
  • 貧血検査
  • 肝機能検査
  • 血中脂質検査
  • 血糖検査
  • 尿検査
  • 心電図検査

<医師が必要と判断した時に実施する項目>

  1. 腹部画像検査(胃部エックス線検査、腹部超音波検査)
  2. 血中の尿酸の量の検査
  3. B型肝炎ウイルス抗体検査
  4. ABO式およびRh式の血液型検査(派遣前)
  5. 糞便塗抹検査(帰国時)

海外勤務者健康診断コース

2.就労ビザ取得に必要な健康診断

国によっては就労ビザ取得に際し特殊な検査を要する場合があります。 例えば、ロシアの非エイズ検査診断書やスペインビザはどの医療機関で受けてもよいですが、中国の外国人体格検査記録(検査項目にHIV抗体検査、梅毒血清反応検査、肝炎ウイルス検査の感染症検査が含まれている)は国立病院などの指定医療機関でしか実施できません。詳細は各国の大使館にお問い合わせください。

3.健康診断は1ヶ月以上前に受診

海外派遣の内定が出てから出国までの期間が短いことが多いですが、健康診断の結果で要精密検査や要治療となった方にはフォローアップが必要です。 検査や治療はできるだけ国内で行い、重篤な場合には出国を遅らせたり、派遣の中止も検討してください。こうした事態を避けるため、健康診断は出国の1ヶ月前には行い、結果は1週間くらいで受け取ることが望ましいです。また、英文による健康診断結果も持参すると現地での受診時にも役立ちます。

4.赴任前健康診断のフォローアップ

<要経過観察となった方への対応>

派遣前の健康診断にて生活習慣病が発見され、経過観察を要するケースは少なくありません。ほとんどの場合は赴任中の生活指導を行う必要がありますが、生活環境が違いますので、国内の指導内容と同じではなく派遣国に応じた配慮をするようにしましょう。

・経過観察
経過観察の方法は、現疾患により様々ですが、体重測定や血圧測定など日頃から自宅でも検査できるものは測定する習慣をつけるよう指導しましょう。検査による経過観察が必要な場合は、現地の医療機関を受診させ、社内の産業保健担当者がE-メールなどで定期的に経過を確認するなどの対応をするとよいです。
・栄養指導
海外生活を送る上で問題になりやすいのが「食事」です。外食が多くなりがちですが、できるだけ自炊を勧め和食を食べるよう指導したり、ストレスによる暴食を防ぐために、自分なりのストレス発散方法を見つけることも重要になってきます。
・運動指導
日本では自宅から駅までのウォーキングなどを勧めることが多いですが、滞在する国の環境に応じた指導が必要となります。海外では気候・治安などの問題により、気軽に外を歩けず家と会社の間は車移動のみに制限されるケースもあります。そのような場合は、家の中で行うストレッチや筋肉トレーニングなどを指導しましょう。スポーツクラブやスイミングプールなどの施設がある地域では、積極的にそういった施設を利用するような指導をしましょう。

<要精査となった方への対応>

出来るだけ国内で検査を受けるように対応しましょう。
時間的に国内での検査が難しい場合は、現地の医療機関を紹介し、そこで検査を受けることになります。
ただし、滞在先の国で適切な検査を受けるのが難しい場合は、出国自体を延期することも検討してください。

一般的に先進国の医療機関であれば、日本と同等レベルの検査・医療を受けることが可能です。海外の多くでは現地の家庭医(Family Doctor)を通して、必要に応じて専門医を紹介してもらう方法が一般的です。一方、一部の途上国では、日本と同等レベルの検査・医療を受けることが難しいことも想定されます。
日本人の受診する医療機関が限られる国や地域もありますので、事前に医療機関の情報を確認した上で、現地での検査の可否を判断します。紹介状は英文であればほとんどの場合は対応可能です。

<要治療となった方への対応>

派遣前健康診断の結果によっては、生活習慣病のために、ただちに薬物療法を開始する必要があるケースもあります。そうした中には派遣不可となることもあるため、健康診断の結果も派遣者選任材料の一つとする必要があります。

原則的には滞在先の医療機関で治療を受けることを勧めます。どの医療機関を受診するかは要精査の方が現地で検査を受ける場合と同様のプロセスです。

日本で投与されている薬剤が滞在国でも入手可能か否かについては、日本の販売元に問い合わせてください。 病状が安定している方に日本から遠隔的な治療を行う際は、数ヶ月毎に帰国させ診療を受けることが前提となります。また、主治医がE-メールなどで定期的に経過を観察し、現地で病状が悪化する事態に備えて英文の診断書を携帯させましょう。

5.英文の健康診断の結果も携帯

赴任前健康診断の結果は、重要な医療情報となります。結果を英文にしておくことで滞在国での医療機関受診時に役立ちます。特に、生活習慣病や持病をお持ちの方が派遣されると、日本で受けていた治療を中断しやすいため、英文の診断結果を持参させるように勧めましょう。受診可能な医療機関も合わせて提供すると安心です。

6.派遣中の健康診断

労働安全衛生法では、国内の事業所で働く労働者について、事業者が毎年1回、定期健康診断を実施することを義務付けていますが、海外の事業所に働く労働者にはこの法律が適応されません。しかし、海外派遣労働者への安全配慮という観点から、派遣元となる事業者が年1回は定期健康診断と同様の検査を実施するとよいです。 日本に一時帰国させて検査するのが理想ですが、近年は海外でも日本と同様の健康診断を提供する医療機関が増えてきていますので、上手に活用するとよいでしょう。 ただし、海外で受けた健康診断の結果については、社内の産業保健担当者が評価や指導を行える体制を構築することが必要です。一時帰国の際に健康診断を受ける場合は、再検査や精密検査が必要になる可能性も考慮に入れるため、帰国早々に健康診断を受けるようにしましょう。

7.海外出張者にも注意

羽田空港の国際線ターミナルのオープンなど海外へ行く交通機関の発達や人件費の問題から海外派遣を短期出張に切り替えて対応する企業が増えてるようです。 頻繁な海外出張をする社員は、食生活の不規則や飲酒量の増加による生活習慣病の罹患や悪化へと導くケースが少なくありません。

また、出張前や後の事後処理などで多忙となり、過重労働を招くこともあります。海外出張が頻繁な社員については、社内産業保健担当者が定期的に健康指導を行い、深夜勤務などと同様に、定期健康診断を年2回にするなどの対応も検討します。

海外出張でも1回の出張期間が6ヶ月を超える者には「海外派遣労働者健康診断」を受ける対象となります。

常備薬の処方

慣れない海外のお薬は心配という方に、普段の見慣れているお薬を用意しましょう。また、よく風邪を引いたりお腹をこわす方には「下痢セット」などの処方箋薬も携帯すると便利です。

常備薬の処方

国際外来

英語・中国語での診療、診療サポートを開始しました。受付から診察、薬の説明や薬局までの付き添いなどご希望に合わせてご案内します。 英文、中国語請求書、診断書、検査内容詳細をご用意可能。 *中国語ご希望の方は事前にお電話ください。

問合わせ先:品川イーストクリニック 国際外来直通03-5783-5526

対応可能な保険

国保/社保 各種外国保険(順不同)

外国保険をお持ちの方へ

治療費用を保険会社へ直接請求のご希望、後日請求に関して必要な書類など関して、ご質問がございましたら、お気軽にご相談ください。

海外赴任からご帰国された方へ

海外病院での治療情報を治療先より入手することをお手伝いいたします。

法人企業様

日本人従業員向けに
海外赴任前、一時帰国中、海外赴任後の健康診断や予防接種を行っております。
各種定期健康診断も受付可能です。
最短ご予約いただく日から一週間以内のご予約を承っております。
費用を各社へ、一括請求も可能です。

外国人従業員向けに
健康診断時、英語問診票、検査時一対一通訳アテンド、結果翻訳サービスなど行っております。
対応可能言語:英語、中国語

お必要がございましたら、いつでもお気軽にご相談ください。

問合わせ先:品川イーストクリニック 国際外来直通03-5783-5526

海外ミニ調査サービス(当クリニックご契約企業様専用サービス)

お客様に代わって海外の情報をお調べします

本サービスでの情報収集範囲は比較的簡易に実行しうるものに限らせていただいています。よって、以下のような制限がありますので必ずご確認ください。 海外企業の信用調査は行っておりません。

  • 対象地域は限定する場合があります。
  • サンプル収集やアンケートの実施、写真撮影、営業の代行などの依頼は対象外です。
  • 詳細な市場調査については、本サービスの対象外です。
  • 現地法規制の解釈を伴う確認等も行ないません。
  • 調査結果レポートは原文(原語)のままお渡しします。日本語への翻訳は行ないません。
  • 本サービスの情報収集範囲は、比較的簡易に調べうるもののみが対象です。
  • コンサルタントや調査会社等による依頼、代理のお申し込みはお断りしています。

ご利用にあたって

  • 調査期間はおお申込み後3ヶ月程度です。
  • 海外在住者の方からのお申し込みはお受けできません。
  • 正式な調査開始後はキャンセルできませんのであらかじめご了承ください。
  • 調査結果は第3者への提供はお断りします。

海外視察サービス(当クリニックご契約企業様専用サービス)

ご相談があれば、渡航先や渡航期間、活動内容などに応じて経験豊富な医師が海外医療指導をいたします。さらに、初めて海外に進出又は海外支店を設立した際に、医師が事前に現地調査を行うことも可能です。ご希望の企業様はお問合わせください。

視察実績国

  • インド
  • インドネシア
  • カンボジア
  • シンガポール
  • タイ
  • フィリピン
  • ベトナム
  • マレーシア
  • 中国
  • ドバイ
  • アメリカ

海外支店巡回サービス(当クリニックご契約企業様専用サービス)

当クリニックの顧問医師が実際に現地に行き、従業員の健康診断・健康相談や巡回等行います。

海外支店巡回実績国

  • サウジアラビア

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