当院で接種可能なワクチン

B型肝炎の発生状況

北米や西欧、オーストラリアなどを除く多くの国でB型肝炎ウイルスのキャリアが存在しており、特に、中国、東南アジア、中南米およびアフリカ諸国では保有率が高いことが知られています。現在、世界中では約2億6千万人の感染者がいると推計されており、性行為や不衛生な医療行為、事故、母子感染などにより多くの感染者が新たに発生しています。

B型肝炎の発生状況

B型肝炎発生状況

B型肝炎とは?(感染原因と症状)

感染経路

B型肝炎ウイルス(HBV)が血液や体液を介してヒトからヒトに直接、もしくは汚染した器具等を介して感染します。無防備な性行為、不衛生な医療機関での手術、輸血、歯科治療、針治療、刺青、麻薬注射などがリスクとなります。B型肝炎ウイルスは極めて感染力が強く、同様に血液や体液を介して感染するC型肝炎ウイルスの約10倍、HIV(エイズの原因ウイルス)の約100倍の感染しやすいことが知られています。

症状

潜伏期間は約3か月間(30~180日)です。発症した場合は、全身倦怠感や発熱(微熱)、悪心・嘔吐、右上腹部痛などの症状に続いて黄疸が出現します。これらの症状が全くみられない不顕性感染例が70~80%を占めるため、知らないうちにB型肝炎に罹っていたということも少なくありません。乳幼児期に感染した場合、その多くはB型肝炎ウイルスの持続感染状態になり慢性肝炎に移行することがあります。一方、年長児~成人が感染した場合は、一過性感染として自然にウイルスが排除されるケースがほとんどですが、遺伝子型A(欧米型)タイプのウイルスに感染した場合は約20%の人が持続感染に移行することが知られています。急性B型肝炎の症状は、通常1~2か月程度で良くなりますが、約1%の頻度で劇症化してその6~7割は死亡します。

B型肝炎を予防するには

渡航先での無防備な性行為を慎み、衛生状態が保証できない施設での観血的手技(外傷治療、手術、注射、歯科治療、刺青、ピアス穴開けなど)を受けないようにしましょう。B型肝炎の予防には、ワクチン接種が有効です。B型肝炎のリスクがある方には、接種をお勧めいたします。

B型肝炎の抗原検査や抗体検査も実施しております。B型肝炎に対して抗体があるかどうかご不明な方にはB型肝炎抗体(HBs抗体)検査をお勧めいたします。ご希望の方は、お気軽にお問合わせください。B型肝炎抗原検査やB型肝炎抗体検査の結果が出るまでには1~2日程かかります。

B型肝炎ワクチン 世界ではどのくらい接種しているのでしょうか?

現在、世界中の多くの国において乳幼児期のB型肝炎ワクチン接種がおこなわれています。日本でも2016年になってようやくB型肝炎ワクチンが定期接種として実施されるようになりましたが、それ以前は任意接種であったため、職業上や海外渡航などの理由でワクチンを接種したことのある人以外のほとんどの方はB型肝炎ウイルスに対する免疫が全くない状態なのです。

定期接種でB型肝炎ワクチンを3回接種する世界の割合2017

B型肝炎ワクチンの種類と接種方法

B型肝炎ワクチンは抗体獲得に個人差があります。3回接種しても抗体がつかない方もいらっしゃいますので、3回接種後1か月以降に抗体検査をして陽性であるか確認することが大切です。

B型肝炎ワクチン ビームゲン(国産)

基礎接種回数:3回
接種間隔:初回、4週間後、5~6か月後
基礎接種後の抗体持続期間の目安:5年以上
※基礎接種後、1か月以降に抗体検査推奨
販売元:Meiji Seika ファルマ株式会社

B型肝炎ワクチン ヘプタバックス-Ⅱ(国産)

B型肝炎ワクチン ヘプタバックスⅡ

基礎接種回数:3回
接種間隔:初回、4週間後、5~6か月後
基礎接種後の抗体持続期間の目安:5年以上
※基礎接種後、1か月以降に抗体検査推奨
販売元:MSD株式会社

  0日 1週間 2週間 3週間 4週間 5週間 6週間 7週間 8週間 5~6か月
B型肝炎 初回       2回目         3回目

B型肝炎ワクチン Engerix-B(輸入)

輸入ワクチンは国産ワクチンに比べて抗原量が多いため、より高率に免疫を獲得することができ、抗体の持続期間も長くなります。また、2回目や3回目の接種を渡航先で予定している場合は、同等のワクチンを接種できます。特に、長期の赴任や出張の繰り返しがある方には輸入ワクチンをお勧めします。

B型火炎ワクチン Engerix-B

基礎接種回数:3回
接種間隔:初回、4週間後、6か月後
基礎接種後の抗体持続期間の目安:15~20年
※基礎接種後、1か月以降に抗体検査推奨
接種対象年齢:Engerix-B 20歳以上
接種対象年齢:Engerix-B junior 0~19歳
販売元:GlaxoSmithKline社

  0日 1週間 2週間 3週間 4週間 5週間 6か月
Engerix 初回       2回目   3回目
Engerix Junior 初回       2回目   3回目

A型肝炎・B型肝炎混合ワクチン Twinrix(輸入)

A型肝炎とB型肝炎の混合ワクチン

輸入 A型肝炎・B型肝炎混合ワクチン Twinrix

基礎接種回数:3回
接種間隔:初回、4週間後、6か月後
接種対象年齢:16歳以上
基礎接種後の抗体持続期間の目安:15~20年
※基礎接種後、1か月以降に抗体検査推奨
販売元:SanofiPasteyr社

  0日 1週間 2週間 3週間 4週間 5週間 6か月
Twinrix
A型肝炎・B型肝炎混合
初回       2回目   3回目

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